うらちか写真館

ここでは、代表的な能の演目や公演予定の演目の舞台写真をあらすじ付きで紹介しています。
観能される前にさっと目を通していただくと、より楽しんでいただくことが出来るでしょう。

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「関寺小町(せきでらこまち)」 シテ:浦田保利

    この曲は、才色兼備と言われた小野小町の老い衰えた姿を、静かに描いています。
    「姨捨」「檜垣」と共に「三老女」といわれ、能の中で最奥の習いとされています。
  • 近江国(滋賀県)関寺の住僧は、七夕の祭の日に歌の達人と言われる老女の庵に、
    稚児を伴って訪れる。

    そしてその老女に歌のことをうかがい、老女も問 われるままにいろいろ話をする。
  • その中で、自分が小野小町のなれる果てであることをふと洩らしてしまい、
    ついには昔の若かりし頃の華やかたりし様子、
    また今の老いを重ね落ちぶ れている様子等を語る。

    やがて僧に誘われ関寺に参り、七夕の祭の稚児達の舞を見、
    自分も興に乗じて昔手慣れた舞を舞う。
  • そうするうちに、関寺の鐘の音が明け方を告げ、小町は杖をつき庵に帰って行く。